自民党の議員による改憲条文案の提出が締め切られた。
代表的なものとして、下記の議員の案が読売新聞に載っていた。
(片山さつき案)
3項追加「前項の規定は、自衛のための必要最小限度の
実力を保持することを妨げない」と明記
(三宅伸吾案)
3項もしくは「9条の2」を追加「国の平和と安全を維持し、
その存立を全うするために必要な自衛のための組織を置く」と明記
(坂本哲志案)
3項追加「我が国の平和と安全、国民の生命、財産を
守るため、必要な自衛の措置をとる内閣総理大臣を
最高指揮官とする自衛隊を保持する」と明記
(長尾敬案)
3項追加「前2項の規定は、自衛権の発動を妨げない」と明記
(寺田稔案)
9条に手を加えず、内閣の構成などを定めた66条2項に
「内閣は自衛隊を自衛のための実力組織として有することができる」
との文言を追加
憲法の素人から見ると、もはやこの時点で
何をどう考えたらいいか、わからなくなる。
3項追加案は、いろいろ文章は練られているのだろうけど、
いずれも1項2項と合わせて読むと、ちぐはぐ感が否めない。
それなら2項を削除したっていいんじゃないの、と思ってしまう。
2項維持なんて、公明党の理解を得るための形ばかりの「まやかし」
じゃないの。
もしどーーしてもこの中から選ぶとしたら、
シンプルな長尾案が一番マシかしら?
66条追加案はあまりに唐突な感じがするけど、どうなんだろ。
しかし最大の問題は、文字をいじくっているだけで、
自衛隊がどう変わるのかがはっきりしないことではないか。
「変わらない」なら、改正の必要がないと言っているのと同じだ。
ついでに言えば、「自衛隊の合憲論争に終止符を打つ」という
安倍首相の大義名分(?)だって、現行憲法下で自衛隊は合憲
(国民投票で否決されても合憲)と本人がはっきり
言っているんだから全く意味をなさないし、
9条1項2項があったところで
政府解釈によって集団的自衛権を行使できるように
なっちゃったわけだし。
それを考えると、やっぱり文言をいじる前に
我が国は本当に「立憲主義国家か?」と
問うことが今なにより一番大事ではないだろうか。
遠回りなようでいて、それが一番近道だし、王道だし、
政治のあるべき姿だろう。
次回ゲストの曽我部先生は、こうした自民党の条文案を
どうご覧になるでしょうか?
また山尾議員はどうお考えになるかな?
次回道場、大阪です!
参加申し込み、お忘れなく。
「新世代の憲法論」
平成30年3月11日(日)午後2時 から
『大阪研修センター 江坂』 にて開催します。
「大阪研修センター 江坂」
(住所:大阪府吹田市江坂町1-13-41 SRビル江坂)は、
JR新大阪駅から地下鉄御堂筋線で4分、または地下鉄梅田駅より9分、
地下鉄御堂筋線『江坂駅』 から徒歩1分です。
「1番出口」から出て、そのまま北へ直進です。
「大阪研修センター 江坂」のHPにて、場所をよくご確認の上、ご来場下さい
(HP掲載の、駅から会場までの地図を印刷し、持参されることをオススメします )
詳しくは、 “ こちら ” でどうぞ。
3月11日(日曜)14時から「ゴー宣道場」が
再び大阪で開催される。
「関西ゴー宣道場」の特別ゲストは京都大学の若き法学者・
曽我部真裕教授である。
テーマは「新世代の憲法論」だ。
曽我部教授は1974年生まれで、フランス憲法との比較研究
の中で改憲論を論じている。
今までの護憲・改憲の考え方とは一線を引く新しい考え方を
持っておられるようだ。
フランスの「憲法裁判所」(憲法院)の研究にも詳しく、
表現の自由の専門家でもあるという。
曽我部教授は言う。
「
含めてパッケージとして議論すべきだ。
論じ、必要に応じて9条なり関係法令なりを変える、
という議論をすべきだ」
我が「ゴー宣道場」の「立憲的改憲」理念と通じている。
もちろん山尾志桜里議員も登壇する。
参加申し込みの締め切りは2月28日(水曜)!
憲法学者を呼ぶ「ゴー宣道場」は毎月開催だからすぐに
迫ってくるぞ。
さあ、憲法典の文字一つにゴリゴリにこだわって、一文字
でも変えたい、一文字も変えさせてなるかと血まなこになる
悪習を超えて、憲法学の新しい風にも、「ゴー宣道場」は
アドバイスを受けたい!
曽我部真裕教授の話に胸を高鳴らせよう!
当日、道場の入場料は、お一人様1000円です。
参加ご希望の方は、このweb上の申し込みフォームから申し込み可能です
上 ↑ のメニュー「道場参加申し込み」、もしくは下 ↓ の申し込みフォームバナー(画像)を
クリックして、申し込みページにお進み下さい
入力必須項目にご記入の上、お申し込み下さい
お申し込み後、記入されたメールアドレス宛に「申し込み確認メール」が届きますので、
ご記入内容に間違いがないか、よくご確認下さい。
※「申し込み確認メール」が届かない方は、以下のような原因が考えられます。
・迷惑メール対策サービスを利用していて、「ゴー宣道場」からのメールが迷惑メールと判定されている
・着信拒否サービスを利用していて、「ゴー宣道場」からのメールが着信拒否の対象となっている
・ドメイン指定受信を利用していて、「gosen-dojo.com」のドメインが指定されていない
・セキュリティソフトやメールソフトで迷惑メール対策をしていて、 「ゴー宣道場」からのメールが迷惑メールと判定されている
「reply@gosen-dojo.com」からのメールを受信できるよう再設定をお願い致します。
「申し込み確認メール」が届かない場合、当選メールも届かない可能性がありますので、
ご注意ください
申し込み〆切後、当選された方にのみ「当選メール」を送らせて頂きます。
当選された方は、道場当日、
その「当選メール」をプリントアウトの上、会場までご持参下さい。
プリントアウトができない方は、当選メールの受信が確認できるもの
(携帯電話、タブレット等)をお持ちの上、ご来場ください。
応募〆切 は 平成30年2/28(水) です。
当選通知の送付は、応募〆切後になりますので、しばらくお待ち下さい
皆様からの多数のご応募、お待ちしております